ここは里山公園の栗の木広場からちょっと階段を上がったところ。
ニホンズイセンが咲いています。
純白に 盃状の中央の黄色。
凛としたその美しさが目をひきます。
以前、スイセンの葉をニラと間違えて食し
中毒を起こしたニュースがありましたが、
スイセンは茎葉、球根など全草が有毒です。
ニホンズイセンと言いながら、
原産は地中海のほうで、古くに中国から渡来したそうです。
スイセンという呼び名は、中国での呼び名「水仙」から。
その由来は、水辺に咲く美しい姿を仙人にたとえたものだそうです。
学名は Narcissus tazetta var. chinensis
その花言葉は「自己愛」。
自己愛??? その理由を調べてみました。
ギリシャ神話に、美少年のナルキッソスが水面に映った自分の顔に恋しそのまま花になったという話があります。その花が水仙です。水仙は学名「ナルシッサス」と呼ばれています。ギリシャ神話に出てくる美少年ナルキッソスはたくさんの女性からの求愛を断り続け、復讐の女神ネメシスによって「自分自身を愛する」のろいをかけられてしまいます。ナルキッソスがある日水を飲もうと泉に顔を近づけたとき、水面に写る美少年(自分)に恋をしてしまいます。ナルキッソスはそのまま動くことも出来なくなり、ひたすら自分の姿に見とれ続けるようになりました。やがてナルキッソスの姿は消え、そこには水面に写る姿を見つめるように咲く一輪の水仙が残るばかりでした。
ナルキッソスはナルシストの語源になっています。
花とその花にまつわる話、いろいろ調べてみると楽しいですよ。