2021年8月26日木曜日

旅するトンボ ウスバキトンボ

残暑厳しい日々が続いていますね。


今日はトンボを紹介します。

きっと見かけた人も多いのではないでしょうか。

黄土色っぽいトンボで、一見地味なトンボですが、

このトンボ、旅するトンボなんです。

ウスバキトンボ(薄翅黄蜻蛉)といいます。


 東南アジアなど南方から海を渡ってやってきます。


水田や水溜まりで産卵し、わずか1か月ほどで成虫になり、

世代交代を繰り返しながら旅を続けます。

明るく開けたところを好み、各地で大群で見られます。

お盆のころに 群れで飛んでいることから

「精霊トンボ」とか「盆トンボ」ともいわれています。


世界で最も広い生息域をもつともいわれます。

ある研究によると、なんと移動距離が7100キロ以上とか。

渡りをするチョウ、オオカバマダラやアサギマダラより

ずっと長距離を移動しています。

しかし、寒さには弱いんです。

九州以北のウスバキトンボは、

冬を迎えるころには死に絶えてしまうそうです。


みなさんもウスバキトンボを見かけたら、

その壮大な旅路を想像してはいかがでしょうか。


皆さんの周りにいる生き物が

どんな生活を送り、どんな一生を過ごしているか

いろいろ調べてみると、面白いですよ。


里の家スタッフ