残暑厳しい日々が続いていますね。
今日はトンボを紹介します。
きっと見かけた人も多いのではないでしょうか。
黄土色っぽいトンボで、一見地味なトンボですが、
このトンボ、旅するトンボなんです。
ウスバキトンボ(薄翅黄蜻蛉)といいます。
東南アジアなど南方から海を渡ってやってきます。
水田や水溜まりで産卵し、わずか1か月ほどで成虫になり、
世代交代を繰り返しながら旅を続けます。
明るく開けたところを好み、各地で大群で見られます。
お盆のころに 群れで飛んでいることから
「精霊トンボ」とか「盆トンボ」ともいわれています。
世界で最も広い生息域をもつともいわれます。
ある研究によると、なんと移動距離が7100キロ以上とか。
渡りをするチョウ、オオカバマダラやアサギマダラより
ずっと長距離を移動しています。
しかし、寒さには弱いんです。
九州以北のウスバキトンボは、
冬を迎えるころには死に絶えてしまうそうです。
みなさんもウスバキトンボを見かけたら、
その壮大な旅路を想像してはいかがでしょうか。
皆さんの周りにいる生き物が
どんな生活を送り、どんな一生を過ごしているか
いろいろ調べてみると、面白いですよ。
里の家スタッフ